会社を辞めてネットで飯を食べると決意した若者の話

精神の弱い ”わたし” 。社会で生きていくにはあまりにも息苦しく、逃げ出した。人から ”弱い” 、 ”だらしがない” と言われて責められても、この道で生きていこうと、もう1度奮闘する決意をした若者がここにいる。

 

精神的に追い詰められた

わたしの生い立ちはドラマ化されても可笑しくないほど沢山の出来事があった。不倫の子として生まれ、貧しいシングルマザーの家庭で育ち、母親からの暴力に絶え、母の再婚を経験し、そして幸せだと感じるようになった矢先に母親が突然この世を去った…。

 

この経験はすべて中学生までの時に起こった。その後の高校生活は荒れ放題だった。気に入らないターゲットを見つけては虐め、家には帰らない日々を送り、最終的には学校へほとんど行かなくなった。

 

辛うじて卒業をし、短大へ入学したものの、自分はどんどん弱くなっていった。

 

本当のわたしは、誰よりも臆病で、他人が怖くて、外へ出る事も嫌いだった。それを良く分からないプライドが自分を奮い立たせ、「弱い自分に負けるな」と言い聞かせ、自分は強い人間だと周りに見せるように努力していた。周りの人間に認められる事に必死になり、自分で自分を削り、他人さえも傷つけていた。

 

自分の限界に気が付いたのは2017年の4月。その頃はもう食事が喉を通らなくなっていた。1日の食事は朝ごはんに少しパンを食べるだけ。それでも仕事に通っていた。

 

”認められるためには”、”認められたい”、”悪口を言われたくない”、たくさんの感情が渦を巻いており、自分の本性を隠したまま必死に今どきの女の子を演じ、笑顔を絶やさなかった。家に帰ると何もする気力が起きず、ひたすら、今日○○さんに○○って言ってしまったけど、怒っていないかな?、失礼だったかな…と自己反省をしていた。次はもっとノリを良くしよう、○○と言ってきたら○○と返そうと何度もシュミレーションをしていた。

 

会社を辞める

風邪で会社を休んだ事がきっかけだった。起きる気力も無くてただただベッドで寝ころんでいた時に「今が一番幸せ」だと思った。会社に行かなくても良い、外に出なくても良い、それだけでとても安心感があった。それと同時に急に涙が出て来た。

 

毎日が忙しくて…自分で毎日を忙しくして奮い立たせていた。その緊張の糸が切れ、自分の感情が全部表に出てきて、ただただ苦しかった。「どうして自分はこんな人間なのか」自分を責めた。

 

会社を辞めたい、社会が怖い、人が怖い、ずっとそう思っていたことをようやく自分自身で認めた。

 

お金が無い

生きていく上ではお金を稼がなければ生きてはいけない。わたしの父親は病気のため、父親を金銭面で支えなければならない。わたしの父親は訳あってお金が無く、誰かに頼らなければ生きてはいけない。

 

わたしは育ててもらった恩があるため父親に恩返しをしたいと思う。

 

わたし自身にも目標があり、それに向かってお金を貯めていた。その時に思いついたのが、趣味で続けていたブログだった。

 

ネットでなんとか食べていけないだろうか

ネットには無限の可能性があると書いてあった。ネット上で情報を発信することで家族を養っている人がいることを知った。相当な努力と苦労はあったのだろうが、自分にも出来ないだろうか…?と、思うようになった。

 

そこからわたしの挑戦が始まった。

 

ブログ運営とYoutube上に動画投稿

ブログを収益化して運営しながら、Youtube上に動画を投稿する日々を始めた。まだ1ヶ月も経っていないが、やはり焦りは感じている。「1ヶ月で10万PV」、「3ヶ月で100万PV」を達成したなどの成功者の書き込みを見ると、とても焦りを感じる。自分には向いていないのではないか、自分には無理なのではないか、どうして自分は…、このようにどんどん悪い方向へ思考が行き、自分を追い込んでしまう。

 

なりたい奴になれるのはなろうとした者だけ

ネット上で島田紳助さんのこの言葉が座右の銘だと言っている人を見かけた。その言葉はわたしの胸に大きく響いた。今努力しなければ、その先は絶対に無い。”今この諦めようとしている時期を乗り越えた先に未来があるのではないか” そう思う事が出来た。

 

1ヶ月目でネット上で得た収入は自分が思っていたよりも、とても少なくかなりの焦りを感じている。しかし、ここで諦めては意味が無い、せっかくこの世界を知ったのだから食らいついてみようと思った。

 

正直ネットで稼ごうと考えるよりも外で働いた方が断然早く収入を得ることが出来る。しかし、ネットには無限の可能性があるのではないかと考えている。家に引きこもってひたすらPCを触っている日常、周りの目を気にしてしまう自分がいる。しかし、外に出る勇気のないわたしにとってここが唯一の職場、そう思ってこれから更に良いブログを作っていけるように努力したい。

 

そして、わたしのように精神的に追い詰められている若者へ「逃げても良い」と言いたい。もうすでに十分頑張っていると思う。人には人の限界がある。”甘えている” と言われたって、”もっと出来る” と言われたって、苦しくてどうしようも無くなったときは迷わず逃げてほしい。

 

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